カバー画像「つくば北条さんぽ」
- ホーム
- 北条ふれあい館(旧田村呉服店)
- 岩崎屋店蔵(初代・北条ふれあい館)
岩崎屋店蔵(初代・北条ふれあい館)
茨城県つくば市北条212
岩崎屋店蔵は、初代・北条ふれあい館(北条街づくり振興会の活動拠点)として活用されてきましたが、現在は竜巻被害の修復のため一時的に閉鎖されています
岩崎屋店蔵の歴史
明治時代の岩崎屋
竜巻被害以前の岩崎屋(初代・北条ふれあい館)
風格と風情のある佇まい
岩崎屋は、江戸時代末期にこの地で営業を始めました。その際、初代の出身地名をとり「岩崎屋」と屋号がつけられました。当初は酒屋を営んでいましたが、2代目総一郎氏のころから米穀、肥料などを扱い繁盛しました。東京方面に販路を拡大したが、良質米として高く評価され、後にブランド米であるマルキタマイ、そして北条米のいしずえを築きました。当時は郵便局も営んでおり、明治45年には、初めて北条に電気が供給され、総一郎氏は「筑波電気株式会社」の初代社長として活躍しました。
また、「筑波鉄道」の開通にも尽力しました。戦後3代目は石材業を営んでいました。その後、昭和60年代に営業は休止しましたが、平成15年には、明治末期に建築された店蔵を保存して、自費で改修が行われました。
その後、店蔵は北条街づくり振興会の活動拠点としても活用され、現在は竜巻被害の修復のため一時的に閉鎖されています。
カフェ岩崎屋 これまでのイベント
「岩崎屋 岩崎屋寄席」
2008年5月5日
岩崎屋カフェ(一階奥の和室)では、筑波大学の落語研究会のメンバーによる「岩崎屋寄席」がひらかれました。
地元の落語ファン待望の一席。独演と大喜利が披露され、レベルの高さにヤンヤの拍手喝采でした。
「岩崎屋 琵琶の会」
2008年4月20日
岩崎屋カフェ(一階奥の和室)では取手市から大道芸など芸達者な高野鶴玄さんの琵琶の演奏会がおこなわれました。
ギャラリー百日草
岩崎屋2階 企画展
2階に上がると、現在の家では見ることが出来ないような大きな梁が目に入ってきます。ここは、以前岩崎屋で働いていた奉公人が使っていた部屋で、「ニカイワキレイニツカウコト」と大正時代に書かれた落書きが土壁に残っています。2階の空間は、そのまま時間が止まっているかのように、とても静かで落ち着く場所です。都心のギャラリーでは味わうことができない、長い時間かけて作られたこの空間では、作品もいきいきと感じられます。子どもは大きなテーブルの周りをぐるぐる回り、大人は立派な梁を見上げてしきりに感心します。そして皆ゆっくり流れる時間のなかで、じっくりと作品に見入ってしまいます。
ギャラリー百日草 これまでの企画展
「母と娘の3人展」
2009年5月16日~24日の土日4日間
笠間市に在住の母娘による展覧会です。お母さんの千恵さんは、籐手芸の作品を多数展示されました。お姉さんの美子さんは青墨(せいぼく)と顔料入りの水彩で絵を描きます。
妹の京子さんはパッチワークキルトの大きな作品を展示。美人のお三方とも違う種類の美術品をものしておられ、それぞれが訴えかける力強さを表現していました。
第一回 2008年6月28日~7月6日の土日4日間
第二回 2008年11月8、9日
北条ふれあい館 岩崎屋の2階にある「ギャラリー百日草」で、飯田猷子(みちこ)さんの礼法折形展が開かれました。大変好評で、国文祭の時にも開催していただきました。
飯田先生は地元神郡にお住まいで、折形教室も開いています。第二回ではその教室も岩崎屋で臨時開校し、忘れかけていた日本の礼儀作法を目覚めさせてくれました。
背筋が伸びたかな? 飯田猷子さんは「山根折形礼法教室」の北関東支部長を務めておられる重鎮です。「とゆらんま」はつくば市神郡地区にある、飯田さんのご自宅兼教場の名前。筑波山の南麓に位置し、清楚なたたずまいの教場です。展覧会場に掲げられた解説文が「折形」のご紹介をいたします。
美しい心を形に変えて和紙で包む伝統の折形
「折形」というのは日本古来の礼法の一つです。「もの」や「お金」を和紙に包む方式のことで「折形礼法」と申します。室町時代から600年もの間、上級武家社会でのみ秘伝として伝えられてきた「礼」の気持ちを形に折り上げる日本独自の美意識に基づく伝統文化です。他様に品物やお金を差し上げるとき、むきだしにせず手づから和紙に包んで手渡すという奥ゆかしい作法は、今では日常生活の中に受け継がれています。吉事、弔事や人生の折節、あるいは、贈物の包みには各々“きまり”があり贈る人の心を形にする折形です。
現代の暮らしにも様々な場面で活用することのできる折形という行動美学を学び、実際に折り上げるなどして素晴しい日本の文化を再認識して頂ければ幸甚に存じます。
山根礼法折形教授 飯 田 猷 子
折形礼法教室 つくば市神郡177-1
TEL 029-687-2207
「陶芸作品展」
2008年5月3日~11日の土日祝日の6日間
ゴールデンウイークの期間中、地元の焼き物サークル「野焼きの会」のメンバーによる展覧会が開催されました。個性的な作品ばかりで、「素人の作品ですから」と代表の方が謙遜しておられましたが、とても素晴しい器たちでした。
「和紙絵画展」
2008年4月19日~29日の土日祝日5日間
地元で活動をしている「山ゆりの会」メンバーによる和紙ちぎり絵を展示。
日本の風景、鮮やかなお花などの作品にお客様は感心しきり。
「和紙工芸展」
2008年3月1日~16日の土日6日間
北条で洋品店を営むかたわら、和紙工芸に勤しむ川田ゆり子さん。マッチ箱、葉書きなどの小物から創作和紙の大作まで。そして風流な行燈、独創的な和紙の素晴しい作品が展示されました。
ガラスの器展
刺繍展
「ガラスの器展」「刺繍展」
2008年2月16日~27日の土日4日間
2007年、ご主人とともに北条に移り住んだ新進気鋭のガラス作家 大西みゆきさんの個展です。
日常のなにげないコップや小皿などが生き生きと輝きます。ゆくゆくは北条で釜を持ちたいとの想いが作品に現れているような、そんな気さえする意欲的な個展でした。
同時開催で、北条街づくり振興会の会長のお母様、坂入富代子さんのきめ細やかな刺繍作品が壁面を飾り、訪れたお客様の目を楽しませてくれました。
「木目込み人形展」
2008年1月26、27日
北条町内にある醤油醸造業、山口信太郎商店の奥様、迪子さんの作品展です。普段は生徒さんにも教える腕前。ご本人の優しさが伝わる展覧会でした。
「筑波大学生作品展 つくてん」
2007年12月15日~2008年1月14日の土日祝10日間
ギャラリー百日草の皮切りに、筑波大生と大学院生による美術展が開かれました。芸術学群の学生さんを中心に日ごろの授業の成果を発表。総勢15名の意欲的な作品がところ狭しと並びました。